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フォトアルバム
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2012年3月14日 (水)

6

教え子を死なせてしまった
あれほど辞退をする様に忠告に忠告を重ねたが 大会に出場する事を強く志願してきた彼の顔を見るのは初めてだった
彼がそこまでして大会に出場したい理由は話してはくれなかったが私は根負けしてしまった
それがあんな結果になるとは


死んだ生徒がどうでもよい生徒であったら立ち直りは早いのだろうが
彼には才能があった
脚の筋肉も素晴らしい
マラソン史上に名を残す名ランナーに育て上げるつもりだった


・・・嘘だ

・・・本当は才能があるわけではない

私は彼をある意味 特別な感情で見ていた
妻子のいる私が初めてもった感情である
生徒にロードランを命じ 私は1人部室に
無造作に置いてある彼の名前の書いてある体操着に鼻を押し付け持ってきた紙袋へ入れた
私は彼を愛していたのだろうか それともちょと違う
彼の身体にしか興味はない
他の事はどうでもいい
この自分の感情に若干恐ろしさも感じるが我慢できない
とにかく身体に触れたくてたまらなくなり
入念に 密着できるストレッチを施し 私は彼の肉づきを目に焼き付けていた
それでも物足りず 我が家へ招き 妻の前で 彼とストレッチをする事で快感をおぼえていた

葬式には頭の中が真っ白な状態で出席をした

彼のご両親が大会直前に離婚していた事を他の生徒から聞いた時
彼がマラソンを始めた理由を常々聞いていた私の中の点と点とが繋がった

きっとすべてを忘れたかったのだろう

酒臭い彼の父親から 一冊のノートを貰った
『息子のマラソン日記です 先生の事を本当に尊敬していたんです 先生!貰ってやってください!』

顔をくしゃくしゃにしながらノートを渡した父親の表情で我にかえった

帰宅しノートを広げた
そこには毎日の練習メニューと私のアドバイスが細かく書かれていた
ある日の日記

○月○日 先生!俺 先生に出会えて本当によかった
ストレッチって大事だね そのおかけでケガも疲れも全然ないし 本当に長く走れる!先生が家で教えてくれたストレッチ しつこいと思ってたけど本当に大事だね
おかげで何とか合宿初日終えれたよ
マラソンとは関係ないけどいつか 俺とキャッチボールやってくれよ 変だとは思われるだろうけど お願い!
親子ってそんなんなんでしょ?先生の事 勝手に親父と思ってるけど 許してね


あどけない字で書かれているそのノートを抱きしめた

強く抱きしめた

次の日から私は布団から出る事ができなくなっていた

自分のゆがんだ愛情
彼への嘘

妻への嘘

娘への嘘

教え子達への裏切り

ごめんなさい

としか言えず

ただただひたすらひたすらに

謝る事しかできなかった
謝る事しかできない人間になってしまった

今日も私は土下座をしたまま寝床から起きれずにいるのでした

六

2012年3月 7日 (水)

5

大人が大嫌いだった
仕事一筋でキャッチボールさえもやってくれなかった父親 口を開けば勉強しなさいしか言わない母親
息子は僕じゃない方がよかったんだろう そう思い始めてから 僕は大人を真っ正面から見れなくなっていた
そんな僕にマラソンを勧めてくれたのが先生だった
先生は僕の脚を見て

『走る為に生まれてきた脚だよ 騙されたと思ってうちに入部してごらん』

そんな言葉も耳には届かず 家にいる時間が少しでも短くなるならと始めたマラソンだった
僕は走っている時だけ何もかも忘れる事ができるこの不思議なスポーツにのめり込んでいた
部室においていたはずの体操着が盗まれたり そういった類の陰湿な嫌がらせがある部ではあったが
先生から走りを教わる事で僕は走る事でどんどん嫌な事を忘れていった

『君は君の走り方をしなさい』

僕の存在を認めてくれた唯一の大人のこの先生が僕は大好きになった
先生はよく僕を自分の家に招待してくれ 色んな話をしてくれた
ストレッチの大切さ
筋肉の付け方
手取り足取り教えてくれる先生に若干理想の父親像を浮かべていた気がする


心臓に違和感を感じたのは合宿最終日の事だった
いつもと違い呼吸の乱れが激しく足どりも重かった
子供の頃からなんちゃらという心臓の病気だとは母親から聞いてはいたけどよくわからない
大会も近い為大事をとり その日の練習は見学させてもらうことにした

合宿を終え家に帰れば母親が泣いていた 見て見ぬ振りをしてそそくさと自分の部屋に戻り ハッとした

何故 泣いていたのだろう 誰か死んだのか?珍しく父親にこっぴどく叱られたのか? パート先でうまくやれてないのか?

とにかく母親の中で何かがあった

僕はそんな母親になんとなく心臓の病気の事を聞けず

隣りの部屋で母親のすすり泣く声に聞き耳を立てながら
日課であるストレッチを始めた

5

2012年2月29日 (水)

4

委ねる事にした
卑怯な事はわかっている でも全ては私の卑怯が始まり
それを全て主人に悟られてしまったからには
家庭と彼
決断しなければならない
私は幼なじみで今は占い師の友人の元へ相談に向かった
『本当に私が決めていいのね』
彼女は普段の柔らかい口調からは想像できない力強い口調で言った
『友達としてのアドバイスは散々してきたつもりよ 私の占いで本当に決めていいのよね』
念を押すように彼女は言った
『お願い』
この先幸せに生きて行こうとは微塵も思っていない 何不自由なく生きてきた私は この先の償いの人生を決めてもらい とことん卑怯な女で生きて行く
というのは綺麗事であり
心の奥ではこんな人生やり直したいという気持ち達がスキップを踏んでいる

私はそれに気付き下唇を強く噛んだ

彼女の顔が親友から占い師の顔に変わって
『私が右を選んだら元の家庭に戻りなさい 左を選んだらその彼と生きていきなさい』
私はさらに強く唇を噛んだ
『・・・・』
聞こえるか聞こえないぐらいの声で彼女が何かを唱えている
私は目を閉じた
右 家庭
左 彼
右 何不自由ない暮らし
左 行き先不明な冒険
右 過去
左 未来

彼女の声が止まり私はゆっくり目を開け前を向いた
かすんでいる目が見えるようになるまで長く感じた
友達である占い師の彼女が選んだ道は彼
つまり左だった
4

2012年2月22日 (水)

3

急な仕事のキャンセルが人生を狂わせた
そのキャンセルさえなければ彼をあんな所に隠れさせずにすんだのだろう
妻の不倫には気がついていた
それを現実として目の当たりにしてしまった


このまま知らない状態 騙されたままでいたかった
普通の夫婦の普通の夫でいたかった

夫の立場として 私のとった行動

愛する妻と見知らぬ青年の不倫を発見した私の 普通の夫のとった行動は
怒鳴る事もなく
青年の胸ぐらを掴む事もなく
裸の妻の頬を引っ叩く事もなく
その場からゆっくり逃げ出す事だった


どの位呑み続けているんだろう
家を飛び出してから酔いがまわり出すまで 私は背後にずっと妻と彼の微笑を感じていた

息子が産まれる時病院の廊下を行ったり来たりして 産声が上がった瞬間 人目もはばからず大泣きした日

結婚式の前夜 お互い眠れず手をつないだまま羊を数えた日

大学生の時 はじめましてと小さな声で自己紹介した 田舎から出てきたばかりの無垢な妻の笑顔

ぐるぐる

かなりの泥酔

その日私は 三軒目の店を出て家に帰れずそのまま朝を迎えた


3

2012年2月15日 (水)

2

演じるのが小さい頃からのクセだった
唯一の味方であった母親を亡くし
抜け殻同然の僕が覚えた生きる術だった
ここで笑う
ここでおどける
ここで正解
ここで間違う

家に父親の借金の取り立てが押しかけた時は
涙を流してごめんなさいといってみる
そうすると サングラを外し 頭を撫でて食事に連れて行ってくれる事も小学生の僕は知っていた

こうしていればみんなが可愛がってくれる 愛してくれる 演じていればなんでも許される

いつしか本当の自分がわからないまま二十歳を迎えた
今は演じて給料の貰えるアルバイトを見つけ生活している

隣りの駅前のクリーニング屋のおばさんが親切だった
女とは自分の話しかしない下品な生き物だ と脳に焼きつけていた僕にとっておばさんの何気ない質問が僕の仮面を一枚一枚履いでいく
僕がおばさんに惹かれていたのに気づいたのは近所のクリーニング屋ではなく 隣りの駅のそのクリーニング屋を頻繁に利用していた時だ

お金がすべてだった二十歳までの僕

僕はお金より愛が欲しかったんだ

おばさんとはそれから何度も会った

その日おばさんの息子は部活の合宿で家には居ない旦那は仕事で帰りが遅いとの事で 初めておばさんの家へ

おばさんの家は造りは大きく違えど 母親の死んだあとの我が家と同じ匂いがした
急に愛おしくなった僕は
いつもより激しく愛した

何度も何度も

と 玄関の方から物音が聞こえた
『主人よ!』
帰るはずの時間ではない旦那が帰ってきてしまった
『隠れて!急いで!』
僕は慌てて奥の台所へ行き身を潜めた
二

2012年2月 8日 (水)

1

いけない事だとはわかっていた
結婚して17年 元々会社の上司だった仕事人間の主人と口を聞かなくなった高校生の息子と三人暮し
幸せだと思い聞かせてきた私の生活の中で 唯一本当の幸せを感じられるのは彼とのメールだけになっていた
知り合ったのはちょっとでも外の空気を吸いたくて始めた私のパート先のクリーニング屋
いつもシワくちゃで派手めのワイシャツとお酒とタバコ匂いのするスーツを3日おきに持ってくる常連客だった
髪はボサボサ 上下スウェットであどけなさが残る青白い顔の彼には私から話しかけた
『今日はいつもより少ないのね』
『あ 今日は僕のだけなんです』
『今日は?』
『あー いつもは先輩の分もなんで、今日は僕のだけ』
見た目よりハキハキした口調で びっくりして思わず次の質問をしていた
『お仕事は?』
『・・・』
『あ ほら こんな恰好いいワイシャツってサラリーマンじゃあないのかなって思って・・・今日はこのワイシャツとスーツだけ?』
『夜の仕事してるんです』
半分は彼の雰囲気でわかっていたくせに彼の口調で彼の仕事を聞きたくなってしまった自分を意地悪だと感じた
『あら そう 大変ね 長いの?』
『まだぺーぺーっす』
ちょっとだけ笑った時に見えるえくぼと彼の持ってきた派手なワイシャツがとてもアンバランスで 可笑しかった
そんな彼と連絡先を交換するまではそこから時間はかからなかった
彼は今20歳で高校を出て大学へは行かず音楽の道で一旗あげようとこの街に引っ越して来た話
ホストのバイトで音楽に専念できなくなっている話
ピアノの先生だった母親は8歳の時に他界した話
借金だらけの父親とは随分会っていない話
美味しいご飯の炊き方の相談
何不自由ない生活を今までしてきた私にとって何でも話してくれる彼が心の隙間を埋めていってくれた
毎日毎日お互いの仕事中でもメールは途切れる事はなかった
『会ってくれませんか?』
いつもは絵文字でいっぱいのはずの彼のそのメールで我に返った
メールでのやりとりと3日に一回クリーニング屋でしか会った事のない彼と外で会う これはいけないことではないだろうかという罪悪感に包まれて
『会ってくれませんかって しょっちゅう会ってんじゃん』
私は動揺を誤魔化した
『ちょっと落ち込んじゃってて、すいません 甘えちゃいました(笑)大丈夫です』
私は何年も味わっていない自分の存在意義 人から必要とされているという気持ちで罪悪感と多幸感で どうにかなってしまいそうだった
彼の登録しているクリーニング屋の会員カードの住所を不要レシートの裏に走り書き
丁度早上がりの時間だったのでそのまま駅のホームへと向かった
意味がないのは十分わかっていたけど早く彼に会いたい気持ちが思わず黄色い線より外側で私を待たせた

2011年12月31日 (土)

ぶぇんっ!

今年は住みます芸人になって自分にとって特別な年になりました
多方面の方々のお力に大変助けられた一年でしたね
感謝(●´ー`●)
こちらのブログをほったらかしてすいません
住みます芸人の活動はこちらのブログで http://www.ynn47.jp/kumamoto/blog
皆さんよいお年を!

2011年6月18日 (土)

ぎょ!

ぎょ!
風雅さんの『風雅巻き』です!
これも熊本人として胸を張ってお勧めできる逸品でございます!
とても上品な雰囲気の風雅巻き 贈り物にピッタリです!
豆を海苔で巻いたとってもとっつきやすいなおかつ斬新なアイデア
元々は海苔の会社だそうで、まず海苔が格別に美味しい!
有明産の海苔の1番いい時期に摘みしかと海苔の最高ランク 極上を使用しております!そりゃあ んまかばい!
中身も15種類もありまして
どれもこれも最高!
1番人気なのが我が故郷 天草の塩を使った塩ピーナッツ!
まじでうまいっす!どれもこれもやはり海苔が美味しくないと簡単には真似できません!
これからの季節お中元にいかがでしょう!
写真は写真とるのも忘れるくらい夢中で食べてしまって 最後の一個で思い出して慌ててとったカシューナッツです!
最高!

2011年5月16日 (月)

ごー!

熊本到着しました
24時間かけて東京から2人分の荷物をつんだ2tトラックで熊本まできました
さてこれからどんな生活がまっているのでしょうか 楽しみです

16日22時より毎日同じ時間にユーストリーム配信します!是非皆さん参加してばんばんコメントちょうだいな
あと熊本の皆さんもっこすファイヤーに仕事をちょうだいな
http://www.yoshimoto.co.jp/sumimasukoubo/
なんでもやりますよd(^_^o)

Twitterで移動中の事細かくつぶやいています
@mokkostaku
写は到着した時お出迎えしてくれた熊本担当マネージャー竹口さん 撮影竹口ママ 
竹口ママにお弁当もらいましたd(^_^o)
ありがとうございます!
しかし写真暗いばい 明かりをちょうだいな

2011年5月11日 (水)

くうあ!

さて東京最後のライブが終了しました 残すは引っ越しのみ!
この数日間 ありがたい事にたくさんの愛情溢れる送別会を色んな方に開いて頂きました
みんなありがとうございました!

さあ熊本の皆さん そろそろ行きますよ!
盛り上げましょう!
お仕事なんでもやります!
こちらまでhttp://www.yoshimoto.co.jp/sumimasu







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